かつて目黒駅から蒲田駅を結んでいた「目蒲線」。大田区周辺にお住まいの皆さんの中には、この路線に乗った思い出がある方も多いのではないでしょうか?
目蒲線は1923年の開業以来、地域の足として親しまれてきました。
小さな3両編成の電車が、住宅街や多摩川のほとりをゆっくりと走る姿にはどこか親しみを感じましたね。
しかし2000年には「目黒線」と「多摩川線」に分かれ、目蒲線という名前は姿を消しました。今も沿線風景は変わりつつありますが、当時の温かい雰囲気を覚えている方もいることでしょう。
そんな目蒲線を歌った曲があるのを皆さんはご存じですか?
『目蒲線物語』
1983年におおくぼ良太さんが歌った『目蒲線物語』は、目蒲線そのものを擬人化したユニークな楽曲です。大田ケアのスタッフもこれを聞いてとってもほっこりしました。
歌詞の中では「草色の醜い3両編成」と自らを卑下しながらも、どこか誇らしげな姿が描かれています。
「田園調布を走っているけれど、住民は東横線しか使わない」という歌詞には、地域に根付いた路線ならではの哀愁があります。
ですが、目蒲線は控えめでありながらも確かに多くの人々の暮らしを支えていました。
『目蒲線物語』は現在YouTubeで視聴できますので、ぜひ一度聴いてみてください。
曲を聴きながら、目蒲線に乗った日々のことを思い出してみてはいかがでしょうか?
車窓から見えた多摩川や、のどかな住宅街がよみがえるかもしれません。
目蒲線が地域の皆さんの心の中で生き続けるように、これからも皆さんの思い出が次の世代に語り継がれることを願っています。
おおくぼ良太 - 目蒲線物語 (1983)