①パーキンソン病について
パーキンソン病は、手のふるえ、動作がゆっくりになる、筋肉が硬くこわばる、転びやすくなる、等を主な運動症状とする病気で、50歳以上で起こることが多い病気です。パーキンソン病は進行性の神経疾患と言われていて、筋力や歩行能力といった身体機能が低下してしまいますが、症状は個人差が多く見られます。
参考:難病情報センター
②パーキンソン病の推奨されるリハビリ内容とは?
パーキンソン病治療ガイドラインにて、運動療法が、身体機能、筋力、バランス、歩行速度の改善に有効であることが示されています。また、トレッドミルでの歩行練習、太極拳や音楽療法、ダンスやビデオゲームによるエクササイズなどの多様なアプローチにおける有効性が報告されています。様々なリハビリのアプローチがありますが、こういったガイドラインに則ってリハビリを行うことが大切ですね。
運動療法には、リラクゼーション、緩徐な体幹の捻転運動、緩徐な関節可動域訓練とストレッチング、頸部と体幹部の捻転運動、背部の伸展と骨盤傾斜訓練、座位と姿勢制御、吸気と呼気相を意識した呼吸訓練、移動訓練、反復運動を促進する自転車訓練、リズムをもったパターンでの歩行、音刺激に合わせた歩行、立位・バランス訓練、エアロビック訓練、ホームエクササイズ、筋力訓練などがある
参考・引用:パーキンソン病治療ガイドライン2018 第11章パーキンソン病のリハビリテーション
③パーキンソン病の訪問リハビリとは?
在宅では、週に2~3回の訪問リハビリと、自主トレーニングを組み合わせるケースが多くみられます(自主トレーニングをさぼってしまっている…そうドキッとした方、ちょっとずつでいいので、是非今日からまたはじめてくださいね♪)。
リハビリの内容は病院でのリハビリとさほど変わりませんが、上記運動療法にある、基本的なアプローチが主になることが多いです。
在宅でのリハビリは長期間に渡りますが、リズムトレーニング(音楽療法)や太極拳もどき(片脚立ち+上肢の運動)みたいなものも上手く組み合わせながら、楽しくリハビリができると良いですね。
ps : 上記ガイドラインにも記載がありますが、2年間という長期でのリハビリ介入に対して効果があったという報告もあるみたいですよ